大木 聖子

知識だけでは救えない命

TEDxUTokyo 2012
2012年05月20日
大木 聖子
東京大学地震研究所助教

 高校1年生の時に起きた阪神・淡路大震災を機に地震学を志す。地震学で博士号を取得するも、それが直接的に死者をなくすことに役立っていないことを感じ、防災学に転向、2008年より現職。「自然災害による『理不尽な死』を少しでも減らしたい」との志のもと地震学のアウトリーチ活動を精力的に行い、数々の出版や講演・出張授業を行う。 地震災害に関する知識が普及している日本においてもなお『理不尽な死』は起こってしまう。東日本大震災は、それを彼女につきつけた。
 なぜ『理不尽な死』はなくならないのか、それに対して科学者はどう行動していけば良いのか。自身の試みを紹介しながら彼女がTEDxUTokyoの舞台で語りかける。阪神淡路大震災を機に地震学を志した彼女。どのようにしたら地震による「理不尽な死」を減らすことができるか、という問いに応えるため地震学を修めたが、研究の道にいるだけではそれは達成されないと考え、アウトリーチ活動に転向。今回の東日本大震災も、その問いを改めて突きつけられることとなったが、同時に彼女の目的を達成するための足掛かりも見えた。それは子供への防災教育。彼女自身も子供へのアプローチを数多く実施しており、そこから見えてきたことをシェアする。

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